仕事に「行く」という事

皆さん、こんばんは。

 

本日語るのは

ワタクシめの抱える「パニック障害」やその他の症状の方に

共通して言える毎日の登竜門?です。

それは何か?

タイトルの通り「行く」という行為です。

今回は分かりやすく考える為に、あえて仕事というパワーワードを前に置いて

お話を進めます。

 

我々が毎日誰しも葛藤する「仕事に出発する」という行為。

実はこれ、ワタクシめや他の障害持ちさんにしてみれば

この上ない苦痛です。

何が苦痛か?

大体の人が勘違いするのですが「仕事が嫌」だから。

・・・ではありません!

「行く」という行為そのものにあります。

確かに、精神的な悩みを抱える方の大部分は

入り口が「仕事」です。

職場での人間関係?重責?人手不足によるキャパオーバー?

しかし、その入り口。入ってしまうと仕事が嫌なのではなく

「外に出る」「動く」「行く」という事、そのものが億劫になります。

そんな相手に対して「どうせ仕事が嫌なんだろ?」は無責任発言です。

 

事実、ワタクシめは介護の仕事に誇りを持っています。

好きでもなけりゃ資格なんて取らないでしょ。

お年寄りの笑顔、大好きです。

 

ではなぜパニックになったんよ?

それは、色々と事情が・・・ね。(笑

お年寄りとの関係は非常に良好。

しかし、同業者との反りが合わなかったんですねぇ~。

 

最初の頃は、右も左も分からない。で教わって

そして、知識が身に付いて来ると

誰が上手か、下手か。見る見るうちに分かる様になる。

親切心で「こうした方が良いのでは?」と声を上げたが最後。

「可愛くない」と同業者のおば様方に嫌われます。

 

業に入っては・・・。じゃないけど

ベテランにはベテランのやり方があって、そこには培ってきたプライドがある。

例えそのやり方が古かろうが、新参者が口をはさむべきではないw

ベテランに嫌われたら最後、孤軍奮闘の日々です。

 

結果

ワタクシ「メカ」はパニックに陥った訳であります。

ここまでの筋道をご覧いただいて分かる通り

ワタクシめは、仕事である「介護」そのものには何ら嫌悪感などございません。

ワタクシめが言う「仕事辛いわぁ~」には、その言葉以上の

所謂「仕事(環境が)辛いわぁ~」なのです。

 

ではなぜ、誤解されるのか。

それは、恐らく悩みを持った人が、自身の悩みを

正しく言葉に出来ていないから。

前述の通り「仕事辛いわぁ~」だけでは、何も伝わらないも同然なのです。

そして、もう一つ

我々、悩める者達が、相手に伝える事を端から諦めている可能性もあります。

 

またしても、ワタクシめの「例え」で恐縮ですが

一般企業で働く友人達と、久々に再会。

その流れで食事へ。

場は盛り上がり、それぞれの仕事の話へ。

友人たちは「業績だ」「デスクワークだ」の愚痴で共感を得る一方。

急にその話を振られたワタクシめが抱える愚痴は

変わったじーちゃん、ばーちゃんの所謂「奇行」であったりを語ります。

最初は、興味を示す友人達ですが

徐々に場は白んでいきます。何故なら、我々「介護士」の愚痴の大部分は

お食事中には話せないような「どぎつい内容」なものが多いです。

むしろ、介護士において食事中でもお構いなしに話せるようになれば

若葉マークは取れたも同然。

 

結論を言ってしまえば

同業者・経験者にしか分からない物なのです。

つまり「言うだけ無駄」なのです。

これを、悩める方々に当てはめても同じ。

ワタクシめの抱えるパニックがどれだけ生活を圧迫しているか。

それは、経験者にしか分からない物。

真っ当に、生きていられる人々に「語るだけ無駄」なのです。

そういう観点から、伝える事を諦めているケースもあります。

 

では、我々を傍で支えている家族や仲間が

どのように行動すれば良いのか。

それは

ただただ、傍から・後ろから必死に一人で立ち上がろうとする我々を

見守っているだけでいいのです。

それ以上の事をしようとしないでください。

干渉しすぎれば、貴方がたが疲れるだけです。

我々は、赤ん坊ではありません。

助けが欲しい時は声を出せます。サインを送れます。

ただ、すこし

躓き、転んで膝を擦りむいた程度です。

痛みに耐え、もう一度立てないだろうかと自分たちでもがいています。

 

だから、どうか

SOSのサインだけ見逃さないでください。

それだけでも、十分だから。